ノルウェークローネの旧紙幣の両替について
ノルウェーを旅行した際や、過去に訪れた知人から譲り受けた紙幣の中に、すでに使用できなくなっている「旧紙幣」が含まれていることがあります。日本国内でも外貨の両替は一般的ですが、ノルウェークローネ(NOK)の旧紙幣となると、事情は少し複雑になります。ノルウェークローネの旧紙幣がどのような扱いを受けているのか、また現在でも両替可能なのかを詳しく解説します。
ノルウェークローネと旧紙幣の概要
ノルウェーの通貨単位は「ノルウェークローネ(NOK)」であり、硬貨と紙幣が流通しています。ノルウェー中央銀行(Norges Bank)は、一定の年数ごとに紙幣の新シリーズを発行しており、それに伴い旧紙幣は徐々に廃止されていきます。
例えば、200シリーズ(200kr紙幣)は2017年に新デザインに切り替わり、旧200クローネ紙幣は2020年5月30日をもって法定通貨としての効力を失いました。同様に、他の50、100、500、1000クローネ紙幣も順次新シリーズへと切り替えられました。
旧紙幣はどこで両替できるのか?
旧紙幣は、法定通貨としての効力を失った後も、すぐに無価値になるわけではありません。ノルウェー中央銀行(Norges Bank)は、旧紙幣の無期限引き換えを原則としており、条件を満たせば新しい紙幣と交換することが可能です。
では、どのような方法であれば、ノルウェークローネを両替できるのでしょうか?
1. ノルウェー国内の両替
最も確実なのは、現地に行き、ノルウェー中央銀行または指定された銀行支店で直接旧紙幣を新紙幣に交換することです。手数料はかからず、旧紙幣と同額の新紙幣が提供されます。ただし、旅費交通費は相当かかります。
2. 郵送による手続き
ノルウェーに行く予定がない場合、旧紙幣をノルウェー中央銀行に郵送することで交換手続きを行うことも可能です。ただし、本人確認書類、両替申請書、送金先銀行情報(IBAN/SWIFT)などの提出が必要で、英語またはノルウェー語での対応が求められます。郵送中の紛失リスク、没収リスクや送料も考慮する必要があります。
3.日本国内での両替
現在、日本国内の多くの外貨両替所(銀行・空港の両替カウンター・金券ショップなど)では、旧紙幣の取り扱いをしていない場合がほとんどです。理由は「流通停止紙幣=法定通貨としての信頼性がない」と見なされるためです。
USドルやユーロ等のメジャー通貨とは異なり、一部の外貨両替専門店では、ノルウェークローネ自体を扱っていない場合も多々あります。また、旧紙幣の買取ができたとしても、額面より大幅に低いレートでしか取り扱われないことが多いため、注意が必要です。
現在有効なノルウェークローネ紙幣の見分け方は?
旧紙幣と新紙幣の違いは、デザインとセキュリティ機能です。ノルウェーの現行紙幣は、近代的なグラフィックデザインが特徴で、表面には歴史的モチーフ、裏面には抽象的なパターンと波のグラデーションが採用されています。
もし手元にある紙幣が、自然風景や人物肖像が大きく描かれた「クラシックな紙幣」であれば、それは旧シリーズの可能性が高いです。ノルウェー中央銀行のウェブサイトでは、旧紙幣と新紙幣の一覧と画像が確認できます。
両替にあたっての注意点
①送金手数料・為替手数料に注意
特に郵送での両替は、返金が海外送金となるため、日本側の受取銀行でも手数料が発生します。
②高額紙幣は慎重に扱う
1000クローネ紙幣などは日本円で1万円近い価値があります。安全な方法での両替を選びましょう。
③換金目的での旧紙幣の購入は避ける
ネットオークションなどで安く旧紙幣を購入し、両替で儲けようとする行為は古物商の許可が必要な場合もあり、また盗品等のリスクも大きいため推奨されません。紙幣の状態や出所に問題があると、受理されない可能性があります。
当事務所のサポート
ノルウェークローネの旧紙幣は、法定通貨としては使用できなくなっていても、ノルウェー中央銀行での無期限交換が原則可能です。しかし、日本国内ではほとんどの両替所で対応しておらず、両替するにはノルウェーへの訪問や郵送での手続きが必要になります。
手元に旧紙幣がある場合は、まずノルウェー中央銀行のウェブサイトで対象紙幣かどうかを確認し、可能であれば現地での交換、難しい場合は郵送による手続きを検討するのがよいかと思います。
ただ、やりとりはノルウェー中央銀行と行うことになるので、日本語しかできない方にとってはハードルが高いと思われます。
そこで、当事務所では、ノルウェークローネの旧紙幣の両替手続き代行サポートを行っております。
ノルウェークローネの旧紙幣の両替手続きでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
【標準費用】
ノルウェークローネの旧紙幣両替手続サポート:11万円~