ロイヤルロンドンとは

ロイヤルロンドンはイギリスにある会社で140年以上の歴史がある保険会社です。ロイヤルロンドンの本社は世界有数のオフショア金融管轄地のひとつであるマン島のダグラスにあります。

ロイヤル・ロンドン・グループは、140年以上の歴史を誇る英国最大の相互保険組合で、1861年に設立されました。

そして、ロイヤルロンドングループはRL360°(RL360 Insurance Company Limited)がVITRUVIAN PARTNERSによってロイヤルロンドングループから買収されて組成されたものです。

日本の投資家には、ロイヤルロンドン(RL360°)のクォンタム(Quantmu)やパラゴン(Paragon)といった商品が販売されています。

ロイヤルロンドンは詐欺なのか

当事務所でも、「ロイヤルロンドンは詐欺ではないですか?」という問い合わせを時々いただきます。

上記のように、ロイヤルロンドン社自体は大きな会社であり、マン島にある信頼ある会社であり、詐欺会社ではなく、簡単に破綻したりすることはないだろうと思われます。

しかしながら、問題は販売の手法と契約の内容です。

1.ロイヤルロンドンの販売手法の問題

以前、大々的にセミナーを行い、販売していたこともあり、ロイヤルロンドンの積み立て商品であるロイヤルロンドンRL360を契約している方は今も多いようです。

しかし、契約後不安になってネットで調べてみたところ、WEBサイト上では詐欺だと主張する被害者の声が続々と出てきて解約したいと思う方が少なくないようです。

この原因は、IFAとよばれる、個人で活動しているロイヤルロンドンの紹介者の勧誘方法にあります。IFAは積立保険を販売しないと手数料収入が入りませんから、リスクを十分に説明しないまま販売しているケースが多くあったのも事実です。

具体的には、以下のようなものです。

「最初は毎月一定の額が引き落とされるけれど、2年経ったら減額したり、嫌ならいつでもやめてもいいので気軽に始められる」

「老後の資金形成のためには海外積み立てが最適」

「お金のセミナーに出るだけではダメ。実際に行動することが大事」

「マイナスになる可能性はゼロではないが、プロが運用しているから運用の失敗はほぼない」

このようにすすめられ、「何となく良さそう」というふわっとした理由で契約してしまっている例が非常に多いのが現実です。

また、契約書の内容も英文で書かれているので、内容を理解して契約している人がどれほどいるか極めて疑問です。

2.ロイヤルロンドンの積立契約は投資家に著しく不利

ロイヤルロンドンRL360の積立保険の契約は原則として25年です。

確かに、25年間ずっと満期まで積み立てれば余計な手数料は払わずに済みます。

しかし、25年間のうちには、急に資金が必要になったり、もっと有望な投資先が見つかったり、といろいろなことが起こります。

にもかかわらず、ロイヤルロンドンの積立保険を解約してしまうと返戻金は大幅に減額されてしまいます。

例えば、毎月10万円を積み立て、25年契約で5年後に解約する場合を例とします。

あくまで運用益、運用損、その他手数料を一切考慮しない概算ですので、参考程度にしてください。

この場合、まず積立資産としては

初期ユニット口座分:毎月100,000×24ヶ月=240万円
貯蓄口座分:毎月100,000×36ヶ月=360万円

合計 600万円 がベースとなります。

この時点で解約すると、初期ユニット口座から約80%の解約手数料が引かれます。

計算すると次のようになります。

解約手数料:240万円×0.8=約192万円

初期口座から戻ってくる金額:240万円ー192万円=約48万円

返戻金総額:48万円+360万円=408万円

上記はあくまで解約手数料の一例についての説明ですので、解約手数料を保証するものではもちろんございません。

また、運用成績により価格変動する商品ですので、実際の返戻金は運用成績によります。

ただ、通常の商品は2~3年内に解約した場合、数%の早期解約手数料を引かれるぐらいのものが多いです。

ですから、多くの場合、通常の商品に比べて、あまりにも不利な契約であるようには思います。

このような事情から、ほぼ100%のケースで早期解約するとマイナス運用となり、解約したいが損するからできない、という事態が起こってしまうのです。

ロイヤルロンドンの解約方法は難しい

現在、ロイヤルロンドンには非常に多くの日本人投資家が口座を保有しています。

しかし、上記のように、運用期間の長さや運用成績等の理由で、早期解約を検討している投資家も少なくありません。

ところが、日本の商品とは違い、ロイヤルロンドンの積立保険の解約は簡単にはできません。

この理由はいくつかあります。

まず一つが、解約手続きをしようとすると、IFA(主として紹介者)が反対するということです。IFAに解約したい旨告げると、「今解約したら手数料がかかって損する」「投資は長期契約が基本」「今は市場環境が悪いが、いずれはバブルが来る」等と言われ、解約を引き延ばそうとしてきます。

これは、多くの場合、早期解約されると、IFAの報酬がもらえないからです。

しかし、自分の利益のために投資家の解約を妨害する等、あってはならないことです。

よくあるのが、「RL360は契約後2年以内は解約できない、と言われた」という話です。

しかし、これは「100%全くのウソ」です。

実際は、契約後2年以内であっても、解約は可能です(但し高額な違約金は発生します)ので、契約書をよく見て、業者の言っていることをうのみにしないことが重要です。

また、資金が25年もロックされた状態では、多くの投資機会の損失になります。

しかも元本割れを起こすとなれば、定期預金のほうがマシだった、ということにもなりかねません。

もう一つは、解約の手続きは全て英語である、ということです。

ロイヤルロンドン360等の商品を契約するときは日本語の資料を用意してくれたIFAも、早期解約しようとすると、全くサポートを拒否するのが通常です。

そのため、投資家は自分で調べて何とかしようと試みます。

しかし、情報はすべて英語であり、詳しい解約手続きを素人でもできるよう、一から解説しているサイトはほぼありません。

また、内容があっても、海外投資関連に詳しい行政書士等の専門家でないと、何をすべきかわからないのが通常です。

そのため、一般の方は、解約することができずに、途方に暮れてしまうのです。

よくある質問

Q.依頼すれば、確実に返金されるのですか?

A.どんなものでも、100%確実というものはありません。ただ、現在のところ、受任したケースについては、100%解約できていますのでご安心ください。

Q.私の場合、いくら返金されますか?

A.契約書と支払い状況をお知らせいただければ、5万円+税で概算額を調査します。ただし、実際の返金額は解約時の運用成績によりますので、概算額であること、ご了承ください。

Q.手続きが面倒なので、放っておいてもいいでしょうか?

A.投資額がかなり少額な場合を除き、放置はおすすめしません。海外積立保険を解約しないまま放置すると、将来的に凍結されることもありますし、死亡すると相続手続きが必要になります。そして、相続手続きについては、解約とは比較にならないぐらい費用、時間がかかります。そうすると、相続人である奥さんや子供がかなり困ることになります。

そのため、高齢の方で、一定額以上の投資をされている場合は、可能な限り早く解約することをお勧めしております。

Q.RL360を解約した場合、御社に依頼すると契約内容より多くの額が返ってくるのですか?

A.返金額は、契約内容と運用成績によって決まります。ですので、契約内容より多くの額が返ってくるわけではありません。もっとも、解約ができないと返戻率はそもそも0%ですし、解約後の資金はすべてお客様の口座に振り込まれますので、ご依頼いただくメリットは大きいかと思います。

当事務所のサービス

当事務所では、ロイヤルロンドンの解約でお悩みの方のため、ロイヤルロンドンの解約代行サービスを行っております。

各種手続が必要な場合、ロイヤルロンドン社とのやりとりの代行、必要書類の準備に関するコンサルティング、翻訳、公証業務までワンストップでサービスを行い、お客様の口座に入金が完了するまでサポートを行います。

具体的な流れは次のようになります。

ロイヤルロンドン解約代行サービスの流れ

1.事前相談&お見積り

​まずは、現在のロイヤルロンドンの積立保険の契約内容を精査します。契約書の原本や年次報告書などをお持ちください。郵送やメール等での送付でもOKです。

​↓

2.申込書の提出と報酬のお支払い

解約サポートの申込書を郵送いただき、銀行振込にて報酬のお支払いをお受けいたします。

​↓

3.必要書類の案内と必要書類の作成

まずは必要書類のリストを送付します。必要書類が届いたら、解約に必要な書類の作成や認証を行います。

​↓

4.必要書類が揃った後、ご本人が署名をし、現地に送付します。

​↓

​5.1~2か月待った後、解約金受領

書類を送付してから、一般的に、1~2か月でお客様が解約金を受領します(当事務所が預かることは一切ございませんのでご安心ください)。

6.業務完了

お客様が解約金を無事お受け取りになられたら、業務終了となります。

業務報酬(標準報酬・税込)

1.ロイヤルロンドン解約代行サポート:22万円

※上記は標準報酬であり、ケースによっては安くなることもありますし、高くなることもあります。詳しくは、メールにてお問い合わせください。

※対応地域:大阪、京都、兵庫等の近畿圏を中心にメール、郵送、電話等で全国対応いたしますので、遠方の方もお気軽にお問い合わせください(※当事務所は、東京、神奈川、埼玉、千葉等の首都圏からも多数のご依頼をいただいております)

※報酬は原則的に前払い制となっております。ただ、現在のところ100%解約は成功しておりますので、安心してご依頼ください。

2.ロイヤルロンドン解約返戻金概算調査サポート:5万5千円

・「解約してもほんの少ししか返ってこないのでは?」という方のため、お客様がロイヤルロンドンの積立保険を解約した場合に返ってくる額の概算調査をサポートします。ただし、解約時期や運用成績により変動しますので、実際の返金額とは異なりますので、ご了承ください。

・ケースによっては、別途公証や翻訳等の実費がかかる場合があります。その場合は、別途費用になりますのでご了承ください。

3.ロイヤルロンドンの相続手続きサポート:55万円

ロイヤルロンドンの相続手続きについては、生前に解約する場合と比べ、手続きも大幅に複雑になり、時間も長くかかりますので、相続人が自分で行うのはほとんど無理かと思います。

そこで、国際相続を得意とする当事務所が相続人の口座に資金を入金できるまで、しっかりサポートいたします。

海外ファンドの解約や相続専門の当事務所にご依頼することで、手続きについての不安がなくなり、資金回収までの手間や時間を大幅に削減できます。

一人で悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。

個別相談のみをご希望の場合は、30分5500円(税込)の費用がかかります。下記フォームからメールを送付いただければ、振込先を送付いたしますので、相談内容を簡単に書いて、メールをお願いいたします。

お問い合わせ

※ロイヤルロンドンについての解約手続きについては、現在100%更新中です。ただし、契約からの年数が短い場合は、当初の契約に基づき、かなり多くの早期解約手数料が引かれた形で返金されますので、ご注意ください。